胃がん検診に内視鏡も推奨 意外に知らない「医療被曝」リスク

公開日: 更新日:

 国立がん研究センターが新たに発表した胃がん検診のガイドラインが注目されている。これまで同センターはバリウムを飲むX線検査のみを推奨してきたが、今回、初めて内視鏡検査も推奨することとなった。「X線を使わない検査もお勧めします」というわけだ。

 X線といえば、先日、日本診療放射線技師会など12団体でつくる「医療被ばく研究情報ネットワーク」が統一基準をまとめて話題になった。「医療被曝」を避けるためにCT検査やX線検査の被曝線量を基準値に抑えることを提案したのだ。同ネットワークによると、「胃のレントゲン検査の基準値は出していませんが、実施した場合に浴びる放射線量は約3ミリシーベルト」(広報課)という。国際放射線防護委員会は1年間の被曝量の限度を1ミリシーベルトと定めているから、レントゲン検査は限度を超えていることになる。検診で被曝してがんになったのでは笑い話にもならない。国立がんセンターが内視鏡検査を推奨するのも当然だろう。

■最初から内視鏡を選ぶにも選択肢

「これまで内視鏡にがん発見の効果があるかどうかが議論されてきましたが、今回はひとつの結論に達したのでしょう」とは医学博士の米山公啓氏だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭