治療期間も時間も短い「がん自由診療」効果と費用を調査した
日刊ゲンダイ本紙で元巨人軍・角盈男氏が自由診療(自費治療)による前立腺がん治療の体験談を掲載したところ、読者から問い合わせが相次いだ。保険適用されないため、費用はかかるが、希望通りの治療が受けられる。そんな自由診療について調査してみた。
■入院しないので普通に生活ができる
自由診療で多いのは、歯のインプラント、変形性膝関節症の痛みを軽減するPRP治療、がんの放射線治療や免疫療法などだ。
なかでも注目されているのが、がん治療である。
がんにおける放射線治療(体幹部定位放射線治療)は、肺または肝がんが3個まで、大きさは5センチまで、骨やリンパ節転移がんは治療できないという国のガイドラインがある。それ以外のがんは、保険の範囲内だと打つ手ナシ。緩和治療で死を待つしかない。
東京放射線クリニック(東京・有明)の柏原賢一院長はこう語る。
「がんの骨転移に対して治療効果が高いことがわかっていても、保険治療では体幹部定位放射線治療ができません。自由診療ならば、痛みの原因となるがんに、高精度放射線の『ピンポイント照射』を行うことで、がんを消失、苦痛を解消できます。入院しないので生活も普通にできます」