“美人の湯”は本当に美人になれるのか

公開日: 更新日:

“美人の湯”と呼ばれる温泉には硫黄泉や硫酸塩泉、単純温泉などがありますが、ほとんどがアルカリ性です。グローバル温泉医学研究所所長・モンゴル国立医科大学教授の松田忠徳先生に聞きました。

「アルカリ性の温泉に含まれるナトリウムやカリウムは、皮脂と混ざるとせっけんと同じ成分になります。これが肌をしっとりとなめらかな感触にするのです」

 アルカリ性の湯の中で肌をさすると、せっけん成分がヌルヌルしてなめらかに感じます。また、古い角質層が自然と剥がれるので、湯上がりの肌はツルツルになります。だからアルカリ性の温泉は「美人の湯」「美肌の湯」などと呼ばれることが多いというわけです。

「そういう温泉では、せっけんで体を洗う必要はありません。天然のせっけん成分があるのですから、頭も体も湯だけで、むしろ普段より軽く洗ってください」

 美人の湯の中でも、単純温泉(温泉法に定められた18の成分が基準値以下の温泉)はpH8.5以上のアルカリ性が多いそう。人間の肌は、pH5前後の弱酸性。アルカリ性の湯で、肌荒れしないのでしょうか?

「アルカリ性のせっけんで洗ったとしても、肌は間もなく弱酸性に戻ります。その程度の刺激なら、新陳代謝が活発になるので、むしろ肌にはいいと言えます」

 ただし、肌が弱い人や乾燥肌の人はあまり長湯をしないこと。湯上がりには保湿するといいでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  3. 3

    大谷も仰天!佐々木朗希が電撃結婚!目撃されたモデル風美女に《マジか》《ビックリ》

  4. 4

    井上中日が「脱立浪」で目指す強打変貌大作戦…早くもチームに変化、選手もノビノビ

  5. 5

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  2. 7

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  3. 8

    “透け写真集”バカ売れ後藤真希のマイルドヤンキーぶり…娘・希空デビューの辻希美とともに強い地元愛

  4. 9

    爆笑問題・太田光のフジテレビ番組「休止の真相」判明 堀江貴文氏“フジ報復説”の読みハズれる

  5. 10

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ