相島一之さん 痔のクリニックで「厄介な病気」と言われ…

公開日: 更新日:

 がん研有明でさらなる検査をした結果、確実にGISTと判明し、浸潤なし、転移もなしの状態でした。そして、グリベックを飲み続けた結果、見事に効いて、こぶし大の腫瘍が4カ月後にはゴルフボール大になりました。見極めが難しいそうですが、時機を逃すと再び大きくなるというので、私はその段階で腹腔鏡下手術になりました。

 それがまた日本で5本の指に入るという腹腔鏡下手術の名医だった。ラッキーでした。直腸を全摘して、肛門の筋肉も数割取りましたが、肛門はなんとか残してもらえました。筋肉が少なくなった分、締まり具合が若干緩めなんですけど(笑い)、本当にありがたいことです。手術は6時間の大手術で、後から先生が「難しい手術だった」と話してくれました。

 病気をしてみて一番しんどかったのは、「厄介な病気」と言われてから、病気の正体がわかって治療の“あらすじ”が固まるまでの間でした。わずか2週間くらいでしたけど、それこそ「死」と向き合ったり、最悪を想像したり、それを打ち消したりしながらの不安な日々……。

 かみさんはもっとしんどかったと思いますよ。でも、入院中は毎日僕の前でいつもケラケラ笑っててくれて、笑わせてくれて、それがなによりの薬になりました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」