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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

心臓病集中治療室の地域格差 首都圏に全国の3割が集中

公開日: 更新日:

 そのため現状では、CCUの有無が心臓病の死亡率など統計上の数字に影響することはほとんどありません。しかし、その病院がどれだけ心臓病に力を入れているかのバロメーターになり得ます。われわれから見れば、CCUを有する病院が地域内にあれば、気持ちの上で安心感が得られるというわけです。

 表は都道府県レベルでのCCUの病床数をまとめたものです。首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)には合計515床、全国の約3割が集中しています。福岡、大阪、愛知といった大都市圏も、それなりの数を保有しています。

 一方、青森県にはCCUがまったくありません。島根・鳥取・長崎・山梨・秋田には、CCUを設置している病院がたった1カ所あるだけです。だからといって、心臓病死亡率が、必ずしも悪いわけではありません。しかし、医療供給体制にこれほど大きな地域格差があることは、無視できない問題です。

【連載】大都市圏なんでも健康ランキング

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