「目の充血」の正しい対処法
目が真っ赤に充血したら、どうすればいい? 梶田眼科(東京都港区)の梶田雅義院長に聞きました。
「とにかく見た目が気になるなら、冷やすことです。ただし、あとで充血がひどくなることを覚悟しなければなりません」
目が充血するのは、血管が拡張しているから。ドライアイや疲れ目、結膜炎などのトラブルがある時、体は目に血液を送り込んで治そうとします。
そこで目を冷やすと血管が収縮し、一時的に充血は治まりますが、傷や炎症などを治すことはできません。そのため、血管を広げようとする働きが強くなり、結果としてさらに目が充血してしまうといいます。
「充血を根本的に治すためには、本当は温めたほうがいいのです。ただ、温めた直後は充血がひどくなるので、見た目が気になる時は、冷やすしかないというわけです」
充血は必要だから起きているのであって、むやみに抑えてはいけない。もし冷やすなら、その後、温めて血流を促すことが肝心だそうです。
ところで、充血を抑えるための目薬もありますが?
「そういう目薬には血管収縮剤が入っていますが、やはり効果は一時的です。繰り返し使っていると、血管そのものが太くなってしまうので要注意です」
一度太くなった血管はなかなか元に戻らない。充血用の目薬は、ここぞという時だけ使いましょう。