病気を疑うべきケースも すぐ息切れするのはなぜなのか?

公開日: 更新日:

 昔は何ともなかったのに、今は階段を上るだけで息切れが……。その理由を、池袋大谷クリニック(東京都豊島区)の大谷義夫先生が教えてくれました。

「まず考えられるのは、体重の増加です。体が重いと、体を動かすときに多くの酸素が使われるから、過呼吸気味になるのです」

 重い体を動かすためには、多くのエネルギーを必要とします。ブドウ糖や脂肪を代謝してエネルギーを産生するには酸素が使われるので、体は呼吸の数を増やし、より多くの酸素を取り入れようとするといいます。

 だから太っていると、少し体を動かすだけでハアハアと息が上がってしまうのです。同じことが、運動不足の人にも起こります。

「筋肉が少ない人が運動すると、血液中に乳酸がたまりやすく、血液が酸性に偏ってしまいがちです。それを中和するために、呼吸の数が増えるのです」

 酸性に偏った血液は、二酸化炭素を多く排出することで中性に戻ります。つまり、運動不足の人が息切れを起こすのは、二酸化炭素をどんどん排出するためなのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇