狭心症治療で長生きはできない 治療不要の声も
再狭窄の問題もある。バルーンで狭くなった血管を広げる場合、再狭窄率は30~40%。バルーンを使って網目状の金属であるステンレスを膨らませ、狭窄部分を広げるステント留置術は、20%前後の再狭窄率。
これらを改善するために開発された免疫抑制剤がコーティングしてある薬剤溶出型ステントは、再狭窄を起こしにくくするので、再狭窄率は5%前後に著明に減った。しかし、残念ながら、再狭窄が減っても再発は防げず、死亡率は下がらなかった。
伊東医師は「もぐら叩きのよう」と言うが、これは「治療が1回で済むのではなく、また、あちこちに狭窄があることを考えると、心筋梗塞を起こさないため、元気で長生きするためには血管を広げることでは不十分。もとを絶たなきゃ駄目」という意味なのだ。
しかし、非常に効果の高い方法がある。これをプラスすることで、生命予後がかなり良くなるのだ。