著者のコラム一覧
名郷直樹「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長

「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長、自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、臨床研究適正評価教育機構理事。著書に「健康第一は間違っている」(筑摩選書)、「いずれくる死にそなえない」(生活の医療社)ほか多数。

若い患者は減っている 糖尿病を性別・年齢別で見てみる

公開日: 更新日:

今回は性別・年齢別で糖尿病がどうなっているのか見てみましょう。

 男女別に見ると、「糖尿病が強く疑われる者」は男性16.3%、女性9.3%、「糖尿病を否定できない者」は男性12.2%、女性12.1%となっています。糖尿病はやや男性に多いという結果です。

 年齢別に見ると「糖尿病を強く疑われる者」も「糖尿病を否定できない者」も加齢による増加傾向が明らかです。

 男性の「糖尿病が強く疑われる者」が20代で0.0%、30代で1.3%、40代で3.8%に対し、50代になると12.6%、60代では21.8%、70代以上では23.2%と、50代を境に急激な増加が見られるという結果です。

 さらにこの推移を平成9年からの変化で見てみましょう。「糖尿病を強く疑われる者」は50代、70代以上を除き平成19年がピークで、50代は平成9年がピーク、70代以上では今回の平成28年が最多となっています。若い年代の糖尿病はすでに減少傾向にあるものの、70歳以上の糖尿病は、いまだ増加の途中にあるという結果です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ