急性骨髄性白血病<4>個人負担は約35万円 主に抗がん剤費用

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■夫の勤務先から月4万円の保険金給付

 しかし、「骨髄移植」は手術とは認められず、保険会社による手術費の保障は対象外とされたという。

 高松さんの場合、病院に支払った治療費総額よりも、保険金・給付金額の方が多くなったようだ。

「ただ、治療期間中は仕事を休んだため、大学に通う長男、次男を支える生活費が大変でしたね。主人が働いていたからよかったのですが、私の収入が突然に途絶えてしまうということは家計がマイナスということになります。これは支払う治療費と同じくらい厳しいものがありました」

 高松さんは現在、自宅から電車で、勤務先である神奈川県立金沢養護学校に通勤している。

 途中、電車の窓から、入退院を繰り返していた横浜市立大学付属病院が視野に入る。

「思い出しますね。でも骨髄移植からもう4年が経過し、合併症を心配する期間も過ぎてホッとしています。入院中、私は毎日、日記をつけておりまして、今、懐かしく読み返して泣いたり、笑ったりしています」

 14年1月、入院して間もない時期の一節がある。

「プリンくいてえ、ゼリーよこせ だんな、せっせと届けてくれた。ありがとう りんごくいてえ~ どこか食べやすくむいてくれた おいしい~」

【連載】末期がんからの生還者たち

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