ストレスで口臭が…原因は唾液の質と量が変わること
「ところが人がストレスを受けるとネバネバした唾液が増え、唾液の分泌量は3割減るといわれています。唾液の分泌には自律神経が関係していて、ストレスで交感神経が強くなると舌下腺からの分泌が優勢になり、副交感神経が支配する耳下腺の分泌が減るからです」
唾液には口の中を中和する能力があるが、ストレスがかかるとこの能力が低下。分泌量が減ることもあり、口腔内がカラカラに乾いて細菌が一気に増加する。そうなると歯周ポケットや虫歯の穴、あるいは歯垢中の細菌が食べかすを溶かして卵や魚の内臓が腐敗したような臭いを発しやすくなるという。
とくに舌の表面は角質が伸びて硬くなり、そのすき間に細菌や食べかすがたまった舌苔は、卵の腐ったような臭いがする。
「口臭対策として毎食後の歯磨きや歯間ブラシの使用、就寝前・起床後の洗口液による口腔ケアは当然です。さらに唾液量を回復するため、ともかくよく噛んで食べる、ガムを噛む、舌を動かす、耳からあごにかけての唾液腺をマッサージするといいでしょう」