データが示す 千葉県民はヒートショックのリスクが最も高い
早坂教授によると、のぼせは11分以上で発生しやすく、長風呂は心臓への負担が大きい。理想的な入浴法は40度程度のお湯に10分以内でつかることで、その際、冷え性を改善したいのなら半身浴より全身浴だという。半身浴でゆっくり長めにつかるというのは、必ずしも正解ではないようだ。
というのも、冬場はかくれ脱水が招く、「浴室熱中症」が起きやすくなるからだ。
「夏場だけかと思われている熱中症ですが、水分が不足したまま入浴すると、上昇した体の熱を放出できず熱中症を引き起こします。これに急激な温度変化で血圧が上昇して起こるヒートショックが加わると、最悪の場合、死に至るのです」(前出のリンナイ担当者)
早坂教授によると、入浴中の事故を防ぐには、入浴前の深呼吸や、脱衣場ではなく浴室に入ってから下着を脱ぐ習慣を身につけたいという。
年間2万人近い人が亡くなるのだから他人事ではない。