治らないめまいに“持続性知覚性姿勢誘発めまい”の可能性

公開日: 更新日:

 PPPDは浮動感、不安定感、非回転性のめまいのうち1つ以上が3カ月以上ほぼ毎日続く。

「椅子から立ち上がった瞬間、ふらついたり、ラッシュの人混みや陳列物を見ると揺れる感じが強くなります。ベッドから起き上がる、目の前の風景が変わるなどで症状が悪化します」

■抗うつ薬の一種が効くという声も

 PPPDは心因性めまいなど、ほかのめまいの疾患と合併していたり、良性発作性頭位めまい症と混同して診断されているケースもある。治療法は確立されていないが、うつ病治療などに主に使われるSSRIが効くこともあるといわれている。

 ただし、石井医師は、薬だけの使用に懐疑的だ。かつて、めまい治療に薬を積極的に使っていた時期もあったが、一時的にめまいに効いても、今度はこのような薬をやめることが非常に難しいという新たな問題点が生じるからだ。

「長いめまい治療の経験から、疾患が何であれ、めまいでは薬を使わない治療法が最適と考えるようになりました。PPPDについては、薬の使用に関しては意見が分かれています。そもそも私はめまいと自律神経の関係に着目し、自律神経の偏りをリセットすることに重きを置いた治療を行っています。ほかの医療機関で良くならなかっためまいが改善したケースは多くあります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」