新型コロナ<後編>本当にギリギリの状態だったんだろうと…

公開日: 更新日:

 アスリートのセカンドキャリアをサポートする一般社団法人S.E.A「日本営業大学」の代表理事を務める中田仁之さん(50歳)は、同法人の開校式直前に新型コロナウイルスの感染が判明。隔離入院していた病院から、昏睡状態のままコロナ患者を受け入れている病院の集中治療室(ICU)に移された。

 幸いなことに重篤な肺炎の症状は出なかったが、40度近い高熱に加えて血中酸素濃度(正常値99~96%)が98%から90%に低下して昏睡。命の危機があったことから、4月6日から16日までICUでの治療が続いた。その間、中田さんは何度も不思議な体験をした。

「担当医から『会いたい人に会っておいてください』と言われ、外泊の許可が出たんです。そこで、家族に会いに行こうと病院からタクシーに乗り、自宅に向かいました。でも、高速道路を走っている最中に『いや、待てよ。まだうつしてしまうかもしれないのに、このまま家に帰ったら家族に叱られる』と思い直し、病院に引き返しました。もちろん、すべて妄想です。もしあのまま帰っていたら、この世に戻れなかったかもしれません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動