日本人の多くが不足している亜鉛 牡蠣には驚きの含有量が
生もよし、鍋もよし、フライもよし。牡蠣のシーズン到来だ。牡蠣はビタミン、とくにビタミンB群をはじめ、亜鉛、鉄などのミネラル類、アミノ酸の一種であるタウリンなどを豊富に含む食材。そのなかで要注目なのが亜鉛。生殖機能の改善、精子の形成に深くかかわる栄養素だが、あらゆる食品のなかで牡蠣の亜鉛含有量は断トツだ。文科省の「日本食品標準成分表」によれば、100グラム当たり生で13.2ミリグラム、加熱して14.5ミリグラム、薫製で25.4ミリグラムの亜鉛を含む。精力増進にいいとされるウナギのかば焼き(2.7ミリグラム)、脂身のついた牛のリブロースステーキ(6.3ミリグラム)、あるいは牛の生のレバー(3.8ミリグラム)をはるかにしのぐ。同じ貝類であるアワビ、アサリ、シジミはもちろん、タコ、カニなどほかの魚介類も牡蠣の足元にも及ばない。