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堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

ストレスにならない適度な運動が「仕事力」を高める

公開日: 更新日:

 20分後、24時間後、2日後にそれぞれテストを行ったところ、運動をしていた2つのグループは、何もしなかったグループより成績が良く、特に軽くこいでいたグループが最も単語を覚えていた結果が明らかになったそうです。

 なぜ、ハードにこいだグループより、軽くこいだグループの方が成績が良かったのか?

 面白いことに、激しい運動をしたグループは、神経細胞の発生や成長、維持や再生を促すBDNF(脳由来神経栄養因子)と呼ばれるタンパク質が増えた一方、ストレスホルモンであるコルチゾールも上がってしまったそうです。

 ハードな運動は、当然負荷もかかりますから、アスリートでもない限り、自分を追い込むほどの運動はかえって逆効果ということが示されたのです。ストレスにならない適度な運動こそ、脳を効果的に働かせる名コーチ。むやみやたらに運動すればいいというわけではないのです。

 また、イリノイ大学のチャドック・ヘイマンらの研究チームは、運動をすると脳の「白質」と呼ばれる部位の機能が強化されることを明らかにしています。

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