堀田秀吾
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堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

ストレスにならない適度な運動が「仕事力」を高める

公開日: 更新日:

 学術・文化面と武術・軍事面との両面に優れていることを意味する文武両道――。

 古くはアリストテレスから、自然科学、政治学、文学を学び広大な帝国を築いたアレキサンダー大王、武芸全般に秀で、茶道、和歌など芸能にも精通した細川幽斎らが、この言葉に該当する人物の代表格でしょう。

 皆さんの周囲にも文武を両立させている人はいるのではないでしょうか? 例えば、「ジョギングが趣味の○○さんは何かと仕事ができるなぁ」「ヨガを続けている△△さんは、いつもスマートに物事を進めるなぁ」という具合に、仕事と運動を両立させている社会人は少なくないですし、適度な運動をしている人は仕事もできる。そんなイメージがあります。

 そもそも運動をすると、血流が良くなります。酸素は血液によって運ばれますから、運動で脳により多くの酸素が届けられ、結果、脳の働きが良くなる。つまり、文武は互いに無関係ではないといえるんですね。

 その上で覚えておいてほしい科学的エビデンスがあります。ハンブルク大学のホティングらは運動と記憶の関係を調査する研究(2016年)を行っているのですが、これがとても興味深い。ホティングは、エアロバイクを30分間、「比較的ハードにこいだグループ」と「軽くこいだグループ」、そして「何もせず座っていたグループ」の3つに分けた上で、外国語の単語を暗記してもらうという実験を試みました。

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