著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

年末年始も訪問してもらえる? 日常と変わらず365日診療します

公開日: 更新日:

 年末年始といえば、以前こんな患者さんがいらっしゃいました。

 その患者さんは96歳の元銀行員の男性で、奥さまと2人暮らし

 お正月に玄関で倒れ、私たちが駆け付け、低体温症ショックと診断。病院へいったんは救急搬送しましたが、病院で過ごすより自宅で過ごしたいという患者さんの希望により、1月末には退院。そこから在宅医療がスタートしました。

 自宅に戻られてからは、ほぼ寝たきりとなりましたが、療養中、明るくおしゃべり好きの奥さまや娘さんの献身的な介護に加え、訪問看護師さんも毎日介入して、時に笑いも起こる、なんとも賑やかな日々。そうして、その年の5月には旅立たれていかれたのでした。

 療養中には患者さんの最期をどこで迎えるか、自宅で最期の日を迎えるための備え、そのために、ご自宅でどう生活をしていくかといったことを、病院の医師、ケアマネジャーさん、当院で話し合いを重ねていきました。介護の中心にいる娘さんをはじめ、ご家族に納得してもらいながら、一つ一つ丁寧に決め、在宅医療を行っていったのでした。旅立ちの日から半年余り経って、娘さんとお電話でお話をする機会があり、その時にこんなことを伺いました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差