小腸閉塞で入院 最新の内視鏡検査を体験し身をもって進歩を感じた
昨年の11月初旬、小腸閉塞を起こして1週間ほど入院を経験しました。医師から患者の立場になり、あらためて気づかされることがいくつもありました。
事の起こりは、腹部の違和感でした。朝、コンビニエンスストアで購入したサラダを食べた後、胃がもたれるような感じがありました。「あれ、ひょっとしたら冷たいまま食べたので消化が悪かったのかもしれない……」というくらいのごく軽い症状でした。その日は予定6時間の心臓再手術に臨み、人工弁の取り換えを問題なく終えたのですが、その直後から激しい腹痛に見舞われました。
「これは何かあるぞ」
そう感じてすぐにレントゲン検査をしてもらったところ、その場で「腸閉塞ですよ」と告げられました。自分でも写真を見てみると、小腸がどこかで詰まってその手前で拡張し、襞が見えている状態でした。腸管が塞がって食べ物や消化液などの内容物が通過できなくなり、痛みが出ていたのです。
それを見て、即座にイレウス管を入れてもらいました。鼻から小腸までチューブを挿入し、腸管内を減圧する処置のことで、結局そのまま入院となりました。