働くスタッフはどのような選考手段・方法で採用されているのか
特に本人の職歴では、そこにストーリーがあるかも見ています。ただ職歴が多くても、なぜその職歴なのか。相手を納得させられる説明が重要だと思っているからです。
「オンラインで、在宅医療に向いているかどうかを見分けられるのか?」という質問をよく受けますが、私としては見分けられると思っています。
それは、在宅診療において求められるスキルや態度は、「どんなことが起こっても、手持ちの札でなんとかしなければならない」ということだからです。
例えば、家にPCがない、ネット回線が不安定、そもそもオンラインをやったことがないなど求職者にとって置かれている状況はさまざま。そのときに、家にPCがないから対面面接にしてくださいと言うのか、携帯のLINE通話ならできるので、LINEでお願いできませんかと言ってくるのか……。面接が始まる前の段階から、面接に臨む姿勢といったものが垣間見える。そんなことも全て判断材料にしているわけです。
こうして面接をクリアしたら、次に診療同行です。医師や診療パートナー(国家資格者)だけでなく、仕事が始まれば患者さんと直接話すことがない事務スタッフにも体験してもらいます。コミュニケーション能力を測ることができますし、求職者の本質も見えてきます。