古村比呂さんは親子の絆が深まった がん告知で子供に伝えたい「3つのC」
2つ目は、catchy=伝染です。がんは伝染しないことを伝えましょう。幼いと、病気はばい菌によって感染するものというイメージから、病気の人を避けたり、怯えたりすることがあります。しかし、がんはそうではありません。子供を孤立させないためにも、子供の周りに正しい情報を伝えるためにも、がんがうつる病気でないと説明しましょう。
3つ目は、caused=原因で、子供のせいではないということをしっかり伝えること。病状によっては、触れられてほしくないこともあります。そんなとき、何げなく「触らないで」というと、子供は親に嫌われた、悪いことをしたと、自分を責めかねません。そうではなく、病気によってそうなることがあるのを、子供に分かるように伝えるのです。
古村さんは「私が死んだら、子供たちはどうなるのか」と不安だったそうですが、きちんと説明したといいます。ピンピンしているのに、なぜ子宮を全摘するのか。それに対し、三男の「悪いものなら早く取って元気になればいいよ」という言葉に救われたそうで、親子の絆が深まったといいます。
パートナーもそう。悪い話はパートナーにしたくないという方もいますが、できるだけ情報を共有するのがいいと思います。親も基本的に同じです。