心理学者のルービンは、空港の出発ロビーで待っている初対面の人に、突然、自己開示を行うというユニークな実験(1975年)を行っています。その際、自己紹介程度の自己開示であれば、相手も同様の自己開示を返すと判明した一方で、それ以上の自己開示だと相手が乗ってこないことも判明しました。自分のペースで自己開示をしても相手には響かないのです。
自分をさらけ出すことに抵抗を覚える人もいるでしょうが、本気で相手に何かを伝えたいときは、等身大でぶつかるべき。真剣さや必死さが伝わった結果、相手も心の扉を開いてくれるのです。