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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

進行前立腺がんは骨転移の治療が大切…放射線は発症48時間以内に

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 ところが、骨転移も含めてどこに転移があるか分からないこともあり、全身治療である抗がん剤治療が選択されることがあるのも事実。一部の抗がん剤は供給が需要に追いつかず、生産中止になっています。

 そんな中、PSMA-PETが注目されています。前立腺がんや転移がんを見つけるのに優れた画像診断装置で、欧米ではすでに普及。日本では保険が利かず、利用できる施設は限られますが、従来の画像装置では見つけられなかった転移も見つかり、迅速な放射線治療が可能になります。つらい抗がん剤を回避できます。前立腺がんは9人に1人がかかりますから、覚えておいて損はないでしょう。

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