小児性愛症は治療が必要(2)男児の布団に潜り込んで…逮捕されて家族から絶縁
小児性愛症は人口の5%と推定されている。生まれつき子供に性的関心を持つ「純粋型」と、児童と触れ合う中で恋愛感情が芽生える「非純粋型」に分類されるが、今回は、思春期の時期から小児性愛を自覚し、成人後に性犯罪に至ったケースを紹介する。
20代後半の男性A氏は、中学1年生の頃に小学4年~同世代の少年に対する性的感情を自覚した。高校へ進学すると、小児性愛者らが共謀し子供を集めた「サマーキャンプ」で、就寝中の男児の下半身に触れたり、キスをするわいせつ行為の様子を、非合法の情報が集まるダークウェブサイトで閲覧するようになった。大学卒業後は親の勧めで知り合った女性と結婚に至ったが、妻に対して性的感情を抱くことはなかった。
ある日、いとこの家を訪れると、年齢が一番近いこともあってか、そこに住む小学1年生のはとこ(男児)に懐かれ、信頼したいとこから面倒を見るよう頼まれるように。ある時、風呂上がりの男児が全裸で家の中を歩き回る姿を見て「触っても気にしないのでは」という考えがよぎり、男児を自分の膝の上に乗せて後ろから抱きしめた。男児は嫌がっているようには見えなかった。