小児性愛症は治療が必要(2)男児の布団に潜り込んで…逮捕されて家族から絶縁

公開日: 更新日:

 やがて行動はエスカレートし、“ごっこ遊び”の際、どさくさに紛れてはとこの陰部を触ったり、就寝時には布団の中に潜り込み、そのままはとこに対して口淫を行い射精した。男児は一瞬驚いた表情をしたが、何が起きているか分からない様子だった。A氏はさらに「2人だけで過ごしたい」と強い恋愛感情を抱くようになる。翌日、帰宅後に「やりすぎたかな」と思ったA氏は、男児に「驚かせてごめんね、今度遊園地に行こう」とメッセージを送ったが、返事はなかった。1週間後、被害届を受理した警察が自宅にやってきて、A氏は事情聴取を受けたのち逮捕された。その後の裁判で執行猶予判決を受けたが、妻とは離婚し、自分の家族からも絶縁された。

 性加害者の治療を行う性障害専門医療センター(SOMEC)代表理事の福井裕輝氏はこう話す。

「何かの弾みで小児性犯罪を犯し、自分の性的嗜好に気付く人は非常にまれで、ほとんどは以前から児童ポルノを好んで見て、何年も関心を持ち続けた後に実行に移すケースが多い。小児性愛などの性嗜好障害があったとしても、その嗜好と行動の間には一線を引かなければいけません。嗜好は自覚できますから、行動に移してしまう可能性が少しでもあるなら、すぐに性障害治療を行う医療機関を受診する必要があります」(つづく)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    氷川きよし再始動で囁かれるファン離れ“2つの理由”…救いは「信仰」仲間からの強力支援

  2. 2

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3

    尾行、妨害、不倫、元女性誌編集長…松本人志vs文春の裁判がスゴいことになってきた

  4. 4

    大谷が2026年WBCを辞退する可能性…二刀流継続へ「右肘3度目手術」は絶対避けたい深刻事情

  5. 5

    ソシエダ久保建英のレアル復帰は「完全消失」…エムバペら《新銀河系軍団》に割って入る余地ゼロ

  1. 6

    渡部建はキスなし即ベッド“超自己中SEX” 元カノ女優が激白

  2. 7

    創価学会・池田大作名誉会長が芸能人に与えた多大な影響 久本雅美、ナイツ、石原さとみも“ガチ信者”

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    元バレー日本代表・狩野舞子が女性から総スカン…度重なる“匂わせ”でジャニオタまで敵に

  5. 10

    離職後、定年後は何をしたい? 第2位「まだ考えていない」…では第1位は?