マジシャン矢神潤さんは白血病など4回の命の危機を乗り越えた
その後、このまま助かると思っていた矢先に足のしびれがだんだんと酷くなり、そのしびれが胸の辺りにまで広がって感覚がなくなり、立つことも歩くこともできなくなりました。そこで、いろいろと検査をした結果、難病指定されている「慢性炎症性脱髄性多発神経炎」との診断でした。神経内科の主治医からは「治療はするが、二度と歩くことはできないかも」と言われました。それでも、つらく過酷なリハビリを続けて、杖をついて歩くまでに回復。白血病再発から2年半で復帰を果たしました。
しかし、立て続けに2021年、50歳の時に間質性肺炎と一般的な肺炎を併発し、救急車で搬送されてこれもまた命の危機にさらされることになりました。それでも助かり、今こうして4回の命の危機を乗り越えながらも生きています!
これだけの病気に好かれ、時には自殺も考えたこともありましたが、闘病中の沈んだ気持ちを前向きにさせることによって、病気や治療と向き合うことができました。
そのための方法は、まず気持ちが落ちそうな時は呼吸が浅くなって余裕がなくなるので、深呼吸をするクセをつける。また、「なぜ?」を追求しない。「なぜ病気になった?」や「病気になった原因は?」といった「なぜ?」ばかりを調べても、良くないことばかり書いてあって、余計に落ち込んでしまうからです。そこを調べても病気は治りません。