台風24号が巨大地震の“引き金”になる? 学者が解説し警鐘
そうなると、ますます首都圏が心配になる。今年の台風はことごとく関東地方を避けてきたが、度重なる台風によって大雨に降られ、地盤に“刺激”が与えられているのは確かだ。そのうえ台風24号。“首都直下”の引き金になるのか。
「江戸時代には数年に一度の頻度で首都圏に大規模地震が起きていますし、歴史を振り返っても一定の間隔で地震がありました。ただ、1923年の関東大震災(M7・9)以来、頻度は急に少なくなっています。関東大震災に匹敵する規模の地震は、首都圏では95年間、起きていません。海溝型の直下地震は記録がある限り、これまで数十年サイクルで起きています。100年以上、何も起きないことはありません。いつ起きてもおかしくなく、関東地方は、台風が直撃したり、豪雨などがすぐに巨大地震の引き金になる可能性はあります」(島村英紀氏)
台風や大雨の直後に地震が起きれば、土砂崩れや地滑りを引き起こすなど、被害が拡大しがちだ。非常時の対策はしておきたい。