福島県沖地震に不吉なサイクルとの関連 1週間以内にM8級も
最大震度6強。13日夜の福島県沖地震で、多くの人が10年前を思い出したことだろう。実は2011年3月11日に起きた東日本大震災(M=マグニチュード9)の2日前、3月9日にはM7.3の三陸沖地震が発生していた。大震災の前震とされる。
今回の地震はM7.3と規模も同じだ。後に巨大地震が襲ってくる前兆なのか。立命館大環太平洋文明研究センター長の高橋学教授に聞いた。
「11年の三陸沖地震は太平洋プレートに押された北米プレートがピョコンと跳ね上がって起きた『海溝型地震』で、2日後の東日本大震災も同じ原理でした。一方、今回の福島県沖地震は太平洋プレートに押された北米プレートが割れ、ずれて起きたと考えられます。海の深い場所で起きた『内陸直下型地震』というべきで、三陸沖地震とは種類が異なります」
高橋氏によると、3.11級の巨大地震が起きた場合、数十年単位で余震の発生が続く。余震は大きいものから小さいものまで、さまざまな揺れを生み出す。13日の地震もそうした余震の一環だ。高橋氏は余震である以上、東日本大震災で相当なエネルギーを放出したため、M9を超える規模の地震は当分起きないだろうとみている。