“エッフェル姉さん”松川るい氏はクビじゃないの? 自民党女性局長「今さら辞任」のワケ
自民党女性局のエッフェル騒動に今さら動きがあった。雲隠れを続けている“エッフェル姉さん”こと松川るい参院議員が22日、女性局長を辞任。事実上の更迭とみられている。
問題勃発からすでに1カ月近くが経ち、9月半ばにも内閣改造・党役員人事が実施される見通しだ。通常人事で交代させる手もあるのに、悪目立ちするクビで松川議員を再びさらし者にしたのはなぜなのか。つるべ落としの内閣支持率、人事をめぐる攻防が見え隠れする。
茂木幹事長は22日の党役員会で松川氏辞任の経緯を報告。本人から21日に改めて反省と謝罪があり、「ひとつの区切りとして職を辞したい」と辞表が提出されたため、22日付で受理したという。
「松川さんは利口な女性だから、今後のキャリアを考えて辞任を申し出たのでしょう」(自民関係者)という好意的な声もあるが、だとしたら判断がスローモーすぎる。地元・大阪の枚方支部は選挙区支部長を更迭するよう茂木に要求し、今期限りの政界引退を迫っている。東大出の元外交官にしては嗅覚が鈍い。
朝日新聞の世論調査(19、20日実施)では、エッフェル塔ポーズを決めた写真を松川議員がX(旧ツイッター)にアップしたことについて、「大いに」と「ある程度」を合わせた62%が「問題だ」と回答していた。