墨田高札十六番「弥勒寺門前 茶屋 笹や」の巻 江戸の経済と文化の要となった墨田川
旅の締めくくりは「桜なべ みの家」で

「『ちょいと、銕つぁんじゃあねえか。素通りする気かえ』と、声がかかった。爺いのような塩辛声なのだが、声の主は女である。女といっても七十をこえた凧の骨のような老婆である。これが[笹や]の女あるじで、お熊という。このあたりの名物婆さんだ。」(「寒月六間堀」)
長谷川平蔵が銕三…
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り1,187文字/全文1,328文字)
【ログインしていただくと記事中の広告が非表示になります】