「株価は4万円の大台にチャレンジ」食リポとそっくりなポジショントークに要注意
そんななか2024年がスタートした。いきなり能登半島で大地震が起き、羽田では飛行機が衝突・炎上。
「今年は本当に大丈夫か?」
そんな感じとなっている。大発会では株価がいきなり急落するなど、波乱の一年の幕開けだ。
だが、年頭のマスコミ取材では、大手証券のトップたちが口を揃えて、「今年末には4万円の大台にチャレンジする」と予想をブチまけた。企業業績は好調だし、新NISAもスタート。日銀の金融正常化も見えており、決して絵空事ではないという。果たして本当なのだろうか。
結論から言ってしまうと、これはもちろん「ポジショントーク」である。証券会社のお偉方という立場上、「株が下がる」なんて口が裂けても言えない。業界としても「上がる」ことを前提としており、「下がる」なんて決して言えないのだ。いつも見ている芸人の食リポとまったく同じ。「まずい」なんて、言えるわけがない。
だから、投資家の皆さんは、こういった「大本営発表」みたいなコメントを、決して信じてはいけない。実際にはそうなるかもしれないが、投資はあくまでも自己責任である。
「カレーは飲み物」と言われても、決して流し込んではいけないのだ。