著者のコラム一覧
黒岩泰株式アナリスト

鳴り物入りで2024年スタート「新NISA」の落とし穴…一歩間違えば“もろ刃の剣”に

公開日: 更新日:

「破産しました……」

 昨年、お笑いトリオ・インスタントジョンソンのじゃいさんが悲惨な現実に直面した。競馬で大勝ちしてしまったのだ。

「勝ったはずなのになぜ?」

 それはハズレ馬券を経費に含めることができなかったからである。的中が1億5000万円に対して、ハズレが1億円。実質の儲けは5000万円だった。しかし、税金は“的中馬券”にだけかかるので、利益はそっくりそのまま税務署に持って行かれた。何と理不尽な!

「そりゃ競馬だからしょうがない。もともとギャンブルだし」

 そう、あしらうのは勝手だ。しかし、これは決して他人事ではない。同じような問題が、われわれの周辺でも起きようとしているからだ。それは来年から始まる「新NISA」である。

■ギャンブル的な要素も…

 もともとNISAは他の商品と損益通算ができない。仮にNISAで損失が出ようとも、他の利益とは相殺できないのだ。プラスの分はきっちり税金を払わされる。その一方で、「利益に対する税金がゼロ」というメリットを生かすには、投資家は「大儲けする」というのが最重要課題となっている。だって、100万円の利益の20%より、1000万円の利益の20%の方が大きいでしょ――節税効果が断然に違うのだ。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 3

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  4. 4

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  5. 5

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  5. 10

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ