山形・七日町の居酒屋で「名物とろすじ芋煮込みつぎ足し2820日目」を堪能

公開日: 更新日:

 客層は平成生まれの若い世代が中心で、ガシガシ食いかつガブガブ飲んでいる。オーナーの飯鉢さん夫婦(写真左)は東京の八王子の店で修業し、10年前に郷里の山形でこの店を開いた。地元の素材を使って手を抜かず、真面目に作る料理は創作料理などという軽い言葉では言い尽くせないものがある。

 味も量も満足させる料理とうまい地酒。評判にならないわけがない。若い人を中心に客が定着し始めたときに、あのコロナである。「やることがないので店の中で遊んでました(笑)」。明るく笑い飛ばすが、つらい日々だったことは想像に難くない。「コロナでこの辺の店の半分は廃業しました」。そういえば近くにある花小路というスナック街もゴーストタウンのよう。ゴーストだけに「お化けみたいなママがいる店もありますよ」と飯鉢さん。そろそろ酒にしよう。にしんの味噌和え(400円)で山形の銘酒出羽桜(550円)をぐびり。

 40年ほど前に、ある店で出羽桜雪漫々を飲ませてもらったときの衝撃は今でも忘れない。これが日本酒!? 今では恥ずかしくて使わないが「フルーティーでほどよい酸味とすっきりした味わい」ってやつだ。そんな思い出に浸りつつ周りを見ると、老若男女問わず日本酒を楽しんでいる。このセリフもクサくてめったに使わないが「あ~、日本人でよかった」。

(藤井優)

○酒場やっしょまかしょ 山形市七日町3-3-31

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カブス鈴木誠也が電撃移籍秒読みか…《条件付きで了承するのでは》と関係者

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  4. 4

    薬物疑惑浮上の広末涼子は“過剰摂取”だったのか…危なっかしい言動と錯乱状態のトリガー

  5. 5

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  1. 6

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  2. 7

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  3. 8

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  4. 9

    松田聖子は雑誌記事数32年間1位…誰にも負けない話題性と、揺るがぬトップの理由

  5. 10

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ