小池都知事「出馬要請」に“自作自演”疑惑…「実質的な『踏み絵』」と立憲都議が舞台裏を明かす
「小池劇場」に翻弄されている。東京都議会の定例会が29日、開会。7月30日に任期満了を迎える小池都知事にとって、2期目最後の定例会だ。都知事選(来月20日告示、7月7日投開票)に向けて出馬表明するとみられていたが、肩透かし。大新聞やワイドショーはあっさりと予想を裏切った小池知事の動向を固唾をのんで見つめている。世の中に絶対はないが、出馬は既定路線。表明時期よりも、小池知事による露骨な「踏み絵」の方が問題だ。
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「まずは議会にしっかりと取り組んでいくことが現職の務め」──。29日の本会議終了後の会見で、出馬表明の時期を問われた小池知事は、そうはぐらかした。イメージカラーの緑ではなく水色の千鳥格子柄のジャケットに身を包み、「行政は継続してこそ力なりってあります」と3選出馬へのにおわせも忘れなかった。
どうせ出馬するのだからサッサと「出る」と言えばいいのに、もったいぶるのは女帝ならでは。じらしにじらして一分一秒でも長く注目を浴びるための常套手段である。
開会前日の28日に都内の区市町村長の有志52人から連名で出馬要請を受け、神妙な面持ちで「重く受け止める」と答えたのだって芝居がかっていた。小池知事が「出ない」と明言していればまだしも、出馬しない可能性はほぼゼロなのに「出てください」とは茶番以外の何モノでもない。要請しなかった区市長10人に称賛の声が上がっているのもうなずける。
実際、要請自体が「小池劇場」の一幕だった可能性すら浮上している。
コトの発端は、立憲民主党の鈴木烈都議(立川市選出)が自身のXに投じたエピソード。出馬要請のニュースを受けて鈴木都議はXで〈私たちのところにも事前に情報が寄せられていたのですが、これはひどい〉と訴え、こう続けた。
〈小池知事から、都内の市長会、区長会に小池知事宛の出馬要請文に名前を連ねるように、依頼があったそうです〉