石原都政で“懐刀”と呼ばれた元副知事が明かす 小池都知事の父親は「大ボラを吹く人でした」

公開日: 更新日:

 小池が父親のホラ吹きを受け継いだのを目の当たりにした忘れられないシーンがある。初出馬した2016年の都知事選の街頭演説で、がんサバイバーのライバル候補・鳥越俊太郎氏を「病み上がりの人」と言い、鳥越氏がテレビ討論の場で「差別だ」と批判した際のことだ。

「彼女は『私そんなこと言っていません』と押し通したんです。鳥越さんが『うっ』って詰まって、『言ったじゃないか』と声が裏返った映像まで覚えています。過去にあったこともなかったと言い張ることで、彼女は自分をも納得させるわけです。それでメディアも大衆もだませると思っている」

 2期目を終える小池都政に、濵渦氏は「何もやっていない」と辛辣だ。「最初の公約だった、通勤ラッシュ対策で2階建て電車を走らせる構想はどうなったのか」と笑う。それでも小池は3選出馬するつもりだ。

「過去を悔いて、正直にお話しなさい」

 濵渦氏からのメッセージだ。 =おわり

(小塚かおる/日刊ゲンダイ

▽濵渦武生(はまうず・たけお) 1947年高知県生まれ。関西大文学部新聞学科卒。石原慎太郎、鴻池祥肇の秘書を経て、2000~05年東京都副知事。東京交通会館副社長、東京都参与などを歴任。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主