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内田正治タクシードライバー

1951年埼玉県生まれ。大学卒業後、家業の日用品、雑貨の卸会社の専務に。しかし、50歳のときに会社は倒産。妻とも離婚。両親を養うためにタクシードライバーに。1日300キロ走行の日々がはじまった。「タクシードライバーぐるぐる日記」(三五館シンシャ)がベストセラーに。

(15)乗客が“ドラハラ”に泣き寝入りしない方法…「エコカード」の威力は凄い!

公開日: 更新日:

 テレビ、新聞などでたびたび「カスハラ」が報道される。ご存じの通り「カスタマー=顧客」の「ハラスメント=嫌がらせ」のことだ。コンビニや飲食店のお客が店の従業員に理不尽な言いがかりをつけ、トラブルに発展するケースも多い。

■被害者にも、加害者にも…

 タクシードライバーもそのカスハラ被害者となることがある。私がなりたての頃はドライブレコーダーも装備されていなかったので、お客の理不尽なクレームに何度も泣き寝入りした。いまはお客もレコーダーの存在を知っていて、それが抑止効果になっているようだが、それでもテレビのドキュメンタリー番組などを見ていると、とんでもないお客は後を絶たない。レコーダー装備以前の話だが、私自身、あまりにひどいお客にこう言って黙らせたことがある。

「お客さま、この様子は映像として会社に送られていますけど……」

 もちろん転送はおろか録音、録画もされていない。酒に酔ったお客だったが、まさに「嘘も方便」でお客の態度は一変した。

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