東京都が年度内提出目指す「カスハラ防止条例」…現場からため息が漏れるナゼ?

公開日: 更新日:

 理不尽な客の要求やクレームに対応する従業員の心が折れて……社会問題となっている「カスタマーハラスメント」防止条例を東京都が制定する方針と20日に発表され、話題に。中身についてはこれから詰めるが、全国初となる“カスハラ防止条例”は年度内の提出を目指すという。

「人手不足解消のために〈東京都は条例もあって働きやすい街ですよ〉とアピールしようという意図も透けて見える気もしますが」と、生活経済ジャーナリストの柏木理佳氏はこう言う。

「もちろん、条例を制定して周知を図ることで抑止力にはなるとは思います。ただ、罰則を設けないということなので、エゴむき出しで周りが見えないカスハラの加害者に効き目があるのか、という疑問は残ります」

 しゅふJOB総研のカスハラに関する調査(昨年10月発表)によると、カスハラの被害者になったことが「ある」と回答したのは51.6%。

 カスハラと感じる行為(複数回答)のトップは〈大声で怒鳴られたり罵倒される〉の74.7%。〈長時間しつこく問いただされる〉〈暴言をはかれる〉などが続く。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    泉ピン子が終活をやめたワケ「渡る世間は(水原)一平ばかり!」スペシャルインタビュー

  3. 3

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  4. 4

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在

  5. 5

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  1. 6

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  2. 7

    イスラエルにあなたの年金が流れていく…厚労省「ジェノサイド加担投資」引き揚げ“断固拒否”の不可解

  3. 8

    坂本花織の世界選手権66年ぶり4連覇に立ちはだかる…国際スケート連盟の「反トランプ感情」

  4. 9

    カーリング日本女子が到底真似できない中国の「トンデモ強化策」…世界選手権では明暗クッキリ

  5. 10

    公表された重点施策で露呈…JR東海の株価低迷と時代遅れの収益構造