家計を直撃!「令和の米騒動」は人災か
とはいえ、カミさんに「お米ないから探してきて」と言われれば、これはもう探すしかない。家庭内での存在価値を高めるには、絶好のチャンスである。ある意味、腕の見せどころ。普段は行かないスーパーをハシゴする。そこでようやく見つけた白いコメ。何とありがたいことか。もう、タイ米なんて食べたくない。昔の記憶が走馬灯のように蘇る。
「5軒目でようやく見つけたよ。5キロで3000円弱。しょうがないね。あるだけマシ」とカミさんに報告。お米を買ってきただけなのに、ピノキオのように鼻高々だ。
「ちょっと待ってアンタ。これ“もち米”じゃない! 何、買ってきてんの! 役立たず!」
カミさんは怒り心頭だ。
シニアになると、明らかに目が悪くなる。普通のコメともち米の区別ができなくなるレベル。問題はこれをどう処分するか。
食べるか、それとも放っておくか──もちろん「男は黙って食う」である。赤飯におこわ、栗ご飯にきのこちまき……最後は甘酒で締めることにしよう。家計には絶対に迷惑をかけられない。トンだ「もち米騒動」となってしまった。