能登半島豪雨の惨状…山間住民を苦しめる岩や流木、震災で残った田んぼも被害に

公開日: 更新日:

 被災地は「またか……」と落胆している。

 震災からの復旧・復興を目指す石川県の能登半島を襲った豪雨。20日から降り続いた猛烈な雨により、合わせて23もの河川が氾濫。土砂災害や浸水などの被害が拡大しており、24日時点で8人が死亡、2人が行方不明、5人が安否不明になっている。

 輪島市では、元日の震災で家を失った人向けの仮設住宅団地5カ所で床上浸水が発生した。また、氾濫した河川に住宅ごと流されるといった被害も確認されている。

 こうした都市部での惨状に目が向けられる一方で、あまり報じられていないのが山間部での被害だ。石川県能登町在住で、石川県防災士会副理事長の中山幸永氏はこう話す。

「山奥の地域など、河川の上流では大きな岩や流木がそのまま田んぼに流れ込んだり、橋に引っかかったままになっています。スギなどの大きな木が土砂とともに流されてくるので、重機でもなければとても取り除けません。また、地震で地盤が緩んでいる中での豪雨だったので、土砂崩れなどの山林のダメージも目立つ。山の再生には時間がかかりそうです」

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に