ワンダーテーブル 秋元巳智雄社長(1)3カ月先まで予約で埋まる 米老舗・高級ステーキ店を誘致
秋元は「2022年12月度の売り上げは約2億円でした。今年は組織や人材を強化して1日2回転、売上高を倍増し、日本一の売上高を目指したい」という。
■19歳で「飲食業で生きて行こう」と決意
秋元は1969年埼玉県草加市の生まれ。兄と姉がいる。生家は15代続く大地主。父は不動産事業をしながら農業を営み、母の手料理を食べて育った。
「いまから思えば地産地消、スローフードのような食生活だったと思います」
天下御免の次男坊で小中学校時代はサッカーに熱中、仲間が自然と家に集まってきた。大学時代はバイトに明け暮れ、学校と都心の繁華街を国産高級車を運転して通っていた。
「映画好きで中学時代から銀座に出ては映画を見ていました」
銀座に憧れていた秋元は、1988年4月、銀座8丁目にオープンした「プロント」直営1号店でバイトをはじめた。大学1年生19歳の時だ。
「プロント」は、サントリーとUCC上島珈琲が合弁で立ち上げた店だ。昼はカフェ、夜はバーという最先端の二毛作業態だった。サントリーとUCCの両社から優秀な社員が出向し、FCビジネスなどの「仕組み」作りに取り組んでいた。