ワンダーテーブル 秋元巳智雄社長(1)3カ月先まで予約で埋まる 米老舗・高級ステーキ店を誘致
「ワンダーテーブル」が2021年10月、東京・恵比寿にオープンさせた「ピーター・ルーガー・ステーキハウス東京」(3階建て・241席)は、ステーキ好きなら一度は足を運んでみたい憧れの店だ。
米国ステーキハウスの最高峰「ピーター・ルーガー・ステーキハウス」(ニューヨーク・ブルックリン)を誘致した。米「ピーター・ルーガー」は、創業から135年の歴史を誇るドライエイジングビーフ(乾燥熟成牛肉)を世界に広めた老舗である。
恵比寿に「ピーター・ルーガー」がオープンした2021年10月は、コロナ禍が1年半も続き、飲食業界が疲弊していた時だった。その苦しい時期に、社長の秋元巳智雄は、総投資額約10億円を投じて開店させた。秋元本人もコロナ禍の開業で当面は「大赤字覚悟」だったという。
しかし、オープンすると、3カ月先まで予約で埋まり、月商1億5000万円以上を売るという人気が1年以上も続いている。ちなみに、恵比寿のピーター・ルーガーの平均客単価はランチ8000円、ディナー2万5000円という金額である。それでも予約客で埋まるのは、納得する味とサービス、すなわち価値が高いということだ。