著者のコラム一覧
村山治ジャーナリスト

1950年、徳島県生まれ。1973年に早稲田大学政治経済学部を卒業し毎日新聞社入社。1989年の新聞協会賞を受賞した連載企画「政治家とカネ」取材班。1991年に朝日新聞社入社。東京社会部記者として金丸事件、ゼネコン汚職事件、大蔵省接待汚職事件などの大型経済事件報道に携わる。2017年からフリー。著書に『特捜検察vs.金融権力』(朝日新聞社)、『検察 破綻した捜査モデル』(新潮新書)、『安倍・菅政権vs.検察庁 暗闘のクロニクル』(文藝春秋)『工藤會事件』(新潮社)など。最新刊は『自民党と裏金 捜査秘話』(日刊現代/講談社)

【東京佐川急便事件】異聞(22)警視庁捜査4課担当時代に石井進とニアミスの経験

公開日: 更新日:
2012年1月、工藤会トップ宅に捜索に入る福岡県警。後の2021年、死刑判決が言い渡された(C)共同通信社

 毎日新聞時代の1983年秋から85年春まで1年半弱、警視庁詰め記者として捜査2課と4課を担当した。捜査2課はホワイトカラーの知能犯、捜査4課は暴力団・総会屋など反社会的勢力の事件を主に扱う。

 4課担当記者の肩書で暴力団組織を取材するチャンスだったが、当時は、目先の2課事… 

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