ドキュサイン 竹内賢佑社長(1)小4の時、親の転勤で…シドニーで暮らし人生が変わる
電子署名で世界トップのドキュサイン。2016年から日本に進出し、デジタル化の流れにも乗って急成長している。
2022年7月からドキュサイン・ジャパンの陣頭指揮を執っているのが竹内賢佑だ。
これまで竹内は、「米アドビ」や「米セールスフォース」などで営業の手腕を発揮し、セールスフォースでは4年半で売り上げを10倍にしている。
竹内が生まれたのは東京都大田区蒲田。下町で遊びまわる普通の少年だったが、日野自動車に勤めていた父親がオーストラリアのシドニーに転勤になったことから人生が大きく変わる。小学校4年生のときだ。
「初めてダイバーシティーに触れるわけです。自分たちとは言葉も髪の色も違う。カルチャーショックを受けました。最初は言葉もわからないから、いじめにも遭いました。でも『それは仕方がないことだ』と、どこか達観している自分がいました」
竹内を支えたのはスポーツだった。シドニーはスポーツが盛ん。しかも、日本と違って、テニス、野球、サッカーに乗馬と、季節によってさまざまなスポーツをする。