岸田首相の「パーティー自粛」方針に右往左往…《金の切れ目が縁の切れ目》と自民党のもろさ露呈
岸田文雄首相(66)は6日、党幹部らと会談し、全ての派閥の政治資金パーティーを当面、自粛する方針を確認。さらに「年末年始の派閥の行事も自粛をする」としたのだが、この方針に対し、自民党議員からは「派閥の収入源がなくなる。その資金をどう補填するのか。政権へのダメージも大きいけど、今回は自民党全体の危機だ」との声が上がったという。
■政党は共通の政治目的を持つ者によって組織された団体であり、カネは関係ないはず…
自民党の各派閥は所属議員に「氷代」(夏)や「餅代」(冬)と呼ばれる資金を配るのが慣例となっており、その主な原資が政治資金パーティーの収入だったという。つまり、パーティーを自粛すれば、岸田首相が突然打ち出した減税策の財源のように「原資がない」から大変になるというわけだ。
だが、よくよく考えてみると、「配るカネがなくなるから政党の危機」というのは変な話ではないか。政党とは「共通の政治目的を持つ者によって組織」され、「選挙を通じて政治権力を獲得、維持」し、「政策決定過程に影響力を行使することで政策を実現」する団体のことだ。