2024年のゴールド投資はどうなる? 1年をおさらいし、今後の行方を考える
国内外の金ETFの特徴は?
金に投資する方法としては、金地金、金貨、投資信託、金ETF(上場投資信託)、純金積み立て、金関連株を購入する手がある。
今回は、新NISA(少額投資非課税制度)の対象にもなる金ETFを見てみよう。株式市場で、値動きを見て、少額から購入できるため、投資信託より手軽とされる。
日本での金ETFは最も取扱量の大きい純金上場信託(証券コード1540)はじめ4種類ある(詳しくは表1参照)。証券会社に口座があれば1株から購入可能だ。証券会社によって扱う銘柄は違う。
株価は金価格に連動しているので、金価格が上がれば金ETFも上がる。
現物交換もできる金の果実シリーズの純金上場信託は、23年1月4日には1株7584円をつけたが、11月末には9000円超えに。その直後に大量に売られ、12月18日の終値は8833円になっている。19年には半分の4400円程度だった。4年間保有していれば倍になったが、その間その資金は動かせないので、今後も余裕資金での保有を考えたほうがいいだろう。
国内の金ETFは総資産額が少ないため、流動性が注意点。つまり売る人や買う人が多くない銘柄がある。そうすると、タイミングよく売買できない。
その点、海外市場に上場している海外のETFは総資産額や出来高も日本の金ETFと桁違い。圧倒的に流動性が高いため売買しやすい。ただし、ドルでの売買になるため証券会社によってはドルに換金して売買する必要がある。米国証券や外国債と同様の手続きが必要になるのと、為替リスクを伴うことが注意点。
投資はリスクがあり、コストもかかるため損失が生じる恐れがある。よく勉強して各自の責任で投資をしてほしい。