株式市場の過熱感ハンパなし!今からでも乗れる「出遅れ100銘柄」狙うべきは中小型株【一覧表付き】

公開日: 更新日:

時価総額1000億円以下で小型株、2000億~3000億円程度が中型株

 どんな銘柄を買えばいいのだろう。

「ここまで相場を引っ張ってきたのは日経平均などに採用されている大型株です。まだ上昇していくとは思いますが、いまから参加するなら中小型株に狙いを定めたほうが面白いかもしれません。割安な銘柄はたくさん眠っています」(黒岩泰氏)

 中小型株? 聞いたことはあるけどどうもピンとこない。どうやって見つければいいのか。前出の倉多氏も、これから買うなら中小型株がいいという。

「一般的には時価総額が1000億円以下で小型株、2000億から3000億円程度が中型株です。相場が好調なときは、まず大型株が上昇していきます。大型株の値上がりが一段落すると、次は中小型株の物色に移っていきます。今回も、その流れは変わらないでしょう。参考になりそうなのが、『JPX日経中小型株指数』に採用されている会社です」(倉多慎之助氏)

 この指数は日本経済新聞社と東京証券取引所が共同で開発した指数で、構成銘柄は200社。2016年8月31日を1万として算出を続ける。1月15日(終値)は1万8163円だった。

■上昇の本番はこれから

 中小型なのでなじみの薄い会社も交じっているが、この中に爆騰株が眠っていそうだ。

 たとえば半導体関連のTOWA。1月4日の株価(終値)は6660円で、15日は6870円。上昇率は3.2%だ。商社の兼松は2101円から2227円にアップ。上昇率は6.0%になる。

 日経平均は同期間に7.9%上昇した。中小型株のアップ率は見劣り気味だ。半導体製造装置向けの純水で知られるオルガノは10.6%上昇と日経平均を上回ったが、コメダ珈琲店のコメダHDは1.3%、半導体関連の日本マイクロニクスは4.0%アップにとどまっている。

「中小型株の上昇はこれからが本番というわけです。指数に採用されているとはいえ、どんなビジネスを展開しているのかあまり知らない会社も多いはずです。じっくり研究してみるのもいいかもしれません」(倉多慎之助氏)

 JPX日経中小型株指数の採用銘柄から、比較的指数へのウエート(指数への影響度)が高い100銘柄を〈別表〉にまとめた。上位には名の知れた企業が多いが、「あれ? 何の会社だっけ」というところもある。

■「押し目待ちに押し目なし」

 新NISAで運用するなら世界株式などに投資する投資信託が王道だが、ほんの少しくらいは中小型の“冒険銘柄”を買って夢を見るのも悪くない。

「新NISAばかりが強調されますが、NISAは投資限度額が決まっています。個別銘柄への投資は、一般の証券口座の活用も選択肢のひとつです」(証券アナリスト)

 日経平均の史上最高値は1989年12月の3万8915円。市場関係者の多くは、「その水準は視野に入った」と強気だ。年内4万円も絵空事とはいえなくなってきた。

 相場格言に「押し目待ちに押し目なし」(相場が強いと押し目のチャンスがこない)がある。

「ショック安のような事態になり、下値メドの3万3500円を下回ってくると、その次は2万8500円付近です」(黒岩泰氏)

 さて、そこまで我慢するか。それとも上昇相場の勢いに乗るか。いずれにしろ中小型株に狙いを定めたい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された