萩生田政調会長は安倍派5人衆の中、唯一“ダンマリ”の醜悪…重要選挙前の「猛批判」回避に躍起
悪目立ちの逆効果
確かに今年の都連は重要選挙を控えている。まず4月には衆院東京15区で、公職選挙法違反で起訴された柿沢前法務副大臣の議員辞職に伴う補欠選挙が実施。7月には都知事選に加え、都議の補選が、萩生田氏の“お膝元”八王子市や江東区など8選挙区で行われる。自民が落とせば責任問題になりかねないため、萩生田氏はこれ以上の批判にさらされるわけにいかないということだ。
自民党都連の関係者はこう言う。
「特に、東京15区補選は勝てる見込みが薄いため、地元江東区では誰も名乗りを上げない状況です。『萩生田さんに誰か連れてきてもらうしかない』とこぼす関係者もいるほど。知事選も都議補選も萩生田さん以外に仕切れる人がいませんから、政倫審で猛批判を浴びるのは勘弁してもらいたい」
そんな内向きの魂胆が裏目に出た。政倫審出席に消極的な態度を取り続けたことで、逆に悪目立ち。さらなる批判を招くのは必至だ。
「5人衆の中で萩生田さんだけが取り残されたのは、明らかに印象が悪い。『説明責任を果たす気がない』と受け止められてしまうのは確実です。本人は最近、党内グループ設立のため、複数の議員に声をかけていますが、これでは若手はついてこないでしょう」(永田町関係者)
潔く公の場で釈明し、選挙で審判を受けるべきだ。