オイシックス・ラ・大地(下)「シダックスを子会社」の次は?
■自然派食品宅配業界の最大手に
17年10月、有機野菜栽培のパイオニア、大地を守る会と経営統合。18年2月、NTTドコモの完全子会社の有機・低農薬野菜販売、らでぃっしゅぼーやを傘下に入れ、商号をオイシックス・ラ・大地に変更。自然派食品宅配業界の最大手にのし上がった。
給食事業を展開するシダックス(東証スタンダード上場)を子会社にし、業容の幅を広げた。シダックスは、志太勤取締役最高顧問が1959年に富士フイルムの食堂を受託して創業した。19年、投資ファンド、ユニゾン・キャピタルの出資を仰ぎ経営再建の途上にあった。
22年、オイシックスがユニゾンの持ち分をTOB(株式公開買い付け)で買い取り、28%を保有する筆頭株主となった。
23年11月、志太勤が代表取締役を務める志太ホールディングス(HD)がTOBを実施。
このTOBにオイシックスも応募し、TOBは成立した。24年1月、オイシックスは志太HDの第三者割当増資を141億円で引き受け、合計でシダックスに66%出資するかたちとなり、実質的にシダックスを子会社にした。シダックスは3月末に上場廃止となった。