オイシックス・ラ・大地(下)「シダックスを子会社」の次は?
新型コロナウイルスの感染が広がり、定期宅配サービス、ミールキットの需要が爆発的に伸びた。会員数は48万人を突破(23年12月末)、コロナ前(21万人)の2.2倍に急伸した。
オイシックスは“コロナの勝ち組”の代表銘柄と呼ばれるようになった。
24年3月期の連結決算は、売上高は前期比28%増の1470億円、営業利益は26%増の42億円、純利益は94%増の35億円を見込む。子会社にしたシダックスの業績が次の期からオンされる。
高島の行く手に“物言う株主”が待っていた。英資産運用会社、ベイリー・ギフォード・アンド・カンパニーが9.30%を保有する大株主として登場。香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントはシダックス株式の9.74%を保有しており、高値での買い取りを要求してくるのは目に見えている。
外国の荒手とどう向き合うのか。ベンチャー起業家、高島宏平が本物の経営者かどうかが問われている。
このヤマを乗り越えれば、さらに大きくなれそうだ。 =敬称略