元自民党議員の今野智博容疑者が前代未聞の弁護士法違反で逮捕…議員時代の所属は「清和政策研究会」
国会議員時代に精力的に取り組んでいたのが、17年6月に成立した、いわゆる共謀罪の創設を含む改正組織的犯罪処罰法。同法は、処罰の対象範囲が広い上、「計画」「準備行為」「組織的犯罪集団」といった条文の定義が曖昧として、日弁連が「市民の人権や自由を侵害するおそれが強い」と強く反対していたが、今野容疑者は「組織的犯罪処罰法案の成立に関しては私自身、一生懸命これから汗を流してまいりたい」(17年4月の衆院法務委員会)と発言していた。
今回の逮捕容疑は弁護士法違反で、組織的犯罪処罰法とは関係ないが、名義貸しだけでなく、「計画」や「準備行為」にも関わっていたとしたら……。認否は明らかになっていないものの、いずれにしても、元国会議員の法律家が逮捕されるのは前代未聞だろう。